2025-07-01
台湾の大学が田辺視察 学生の研修も視野に、和歌山
台湾の大学が田辺視察 学生の研修も視野に、和歌山
(2025年06月26日 14時30分 更新)
和歌山 紀南 社会
台湾の国立東華大学の関係者8人が23日、和歌山県田辺市を訪問し、農業関係者らと交流した。大学は農業研究で有名で、周辺地域は果物の栽培が盛んだという。大学側は紀南の梅やミカンの栽培に興味津々で、「農業体験を通じ、学生を学ばせてほしい」と話している。
大学所在地の花蓮県が地震で被災した際に、田辺国際交流協会が復興支援に携わったことが縁で、大学から協会に交流の「橋渡し」の依頼があった。訪問団は真砂充敏市長やJAわかやまの関係者と面談したほか、紀州備長炭記念公園や秋津野ガルテンなどを訪れた。
真砂市長との面談では大学の白益豪(はく・えきごう)副教授が「農業廃棄物のリサイクルを研究している。田辺での取り組みはどうか」と質問。真砂市長は「梅の剪定(せんてい)枝の活用が課題」と話した。
真砂市長は「和歌山はミカンの生産量が日本一で、田辺では一年中、さまざまな種類のミカンが収穫できる。備長炭の産地でもある。和歌山はモモや柿の栽培も盛んなフルーツ王国」と魅力をアピールした。

真砂充敏市長(手前)と農業を通じた交流について話す台湾の東華大学関係者=和歌山県田辺市役所で
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江東隆(こう・とうりゅう)主任は「田辺は自然環境や気候が花蓮に似ている。学生が田辺に滞在して農作業を手伝い、農家からさまざまなことを教わることができたらいい」と話した。
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